当山の山門は二階部分に鐘楼堂を有しており妙勝寺のトレードマークになっています。梵鐘は参拝前のご挨拶に打ちます。
当山本堂は老朽化に伴い昭和50年に再建立されています。住職・檀信徒の思いが形になった素晴らしい本堂です。
御宝前には、一塔両尊像を中心に日蓮聖人像、四菩薩像、四天王像、普賢菩薩像、文殊師利菩薩像、不動明王像、愛染明王像を勧請してあります 須弥壇両脇には妙勝寺守護神を勧請してあります。
日蓮聖人御降誕800年を記念しまして中庭を整備致しました。 是非お参りの際はご覧ください。 (住職不在の場合は見る事ができませんのでご了承下さい)
妙勝寺稲荷堂は、明治三年(1870年)建立されました。檀信徒のみならず、地域の方からも篤い信仰を集めています。
最上稲荷堂末社には 最上位大菩薩にお仕えをして私たちの守護のお手伝いをしてくださいます神様を中心としてお祀りしてあります。
・最正位 羽弥御崎天王 御利益 商売繁盛
・最正位 除厄天王 御利益 厄難消除
・最正位 荒熊天王 御利益 勝運必勝 武道向上
・最正位 日車天王 御利益 学業成就
・最正位 三光天王 御利益 乳病平癒
・最正位 夜守天王 御利益 盗難消除
・最正位 縁引天王 御利益 良縁成就 諸芸上達
法華経には、26章目『陀羅尼品』に、鬼子母神・十羅刹女が登場します。陀羅尼品では、鬼子母神・十羅刹女が自ら『法華経を信じ・実践する者は必ず守護します』と言い呪文を唱えられた事をもとに、日蓮宗では守護神として尊びあがめられています。日蓮聖人も、法華経行者の守護の善神として、鬼子母神・十羅刹女を尊びあがめられました。鬼子母神(きしぼじん)は、日蓮宗独自ではなく諸宗派でもお祀りされていますが『鬼形鬼子母神』は日蓮宗独自のものです。この、鬼子母神は日蓮宗大荒行での百日修行で、身つけて修行に入り自身を守って頂き、100日間無事終え出行の時も身に付けて、各寺院に持ち帰り今度は、信仰のある方をお守り頂く祈祷本尊になります。
– ご利益 | 【子安】 安産・子供の発育増進などの御利益があると言われています。 【鬼形】 法華経行者守護、厄除け、魔除けなどの御利益があると言われています。 |
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– 縁日 | 毎月8日・18日・28日 |
妙見菩薩は、北極星・北斗七星を尊格化した菩薩です。そのことから、尊星王・妙見尊星王・北辰妙見菩薩などともいわれ、国土を守り、人々の災害・不慮の死を除き、福徳を増益する尊星として信仰されている菩薩です。また、菩薩は尊称で天部に属する神様です。鎌倉時代では、北斗七星の第7星が破軍星といわれ、この星を背にして戦えば勝つという信仰から、武士の千葉氏・大内氏・名和氏などの豪族より、武家の守護神として信仰を集めてきました。特に房総の武士千葉氏の妙見信仰は厚く、中山法華経寺(千葉県)の大檀越であったことから、日蓮宗において多くの寺院に祀られるようになりました。
– ご利益 | 海上安全・五穀豊穣・商売・眼病平癒・安産・良縁・受験・芸能・軍神等 広範囲に及ぶ御利益があるとされています。 |
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– 縁日 | 毎月1日・15日 |
最上稲荷で親しみのある、最上様の正式名称は「最上位経王大菩薩(サイジョウイ キョウオウ ダイボサツ」です。
白狐にまたがり 左手には稲 右手には鎌をもったご尊容をされています。
【稲荷信仰】
稲荷神は、元は農耕の神様で 五穀を始めとする全ての食べ物を司る神でした 農耕民族である日本では古来より信仰を集めてきました。
稲荷(イナリ)と呼ぶようになったのは 「稲成り(イネナリ)」が語源とされています。(諸説あり)
【稲荷神と仏教】
稲荷神と仏教との結合は、稲荷神が東寺の守護神となり、胎蔵界曼荼羅(両界曼荼羅の一つ)に出てくる荼枳尼天(ダキニテン)と合習されたことが始まりとされています。
また、稲荷=白狐のイメージがあるのは、荼枳尼天の御神体を白狐としたことから、白狐=荼枳尼天=稲荷神となったようです。
※荼枳尼天は大黒様に眷属する神様とされています。
稲荷信仰は、日本古来の農耕の信仰でしたが、仏教との合習により農耕信仰に更に呪術的要素の影響を与え、五穀豊穣のみならず、商売繁盛や交通安全など多岐にわたる御利益があるとされてきました。
【最上位経王大菩薩】
最上様 正式名称には、稲荷の文字は入っていません。しかし稲荷と呼ばれるようになったのは、御神体が白狐にまたがっていたためだと考えられます。