施餓鬼について
【施餓鬼(せがき)供養とは】
「餓鬼の世界」で苦しんでいる亡霊の救いを願い供養し、ご成仏をお祈りいたします。日本ではお盆月にお勤めする寺院が多いです。また合わせて三界萬霊(有縁無縁一切の精霊)を供養致します
【餓鬼とは】
常に満足することなく人からの親切・奉仕・尊敬を常に欲しがり・貪むさぼる強欲な者のこと。 親切・奉仕・尊敬を得られないと強い憤りを感じ、嫉妬心・物惜しみ・横柄な者になっていく それを餓鬼道に落ちた者と言い、そのような態度で生活をして悪業をかさねる事で死後「餓鬼の世界」に生まれ落ちると言われています餓鬼の世界は「食べる物がすべて炎となり、食べようにも食べられない飢えの世界と言われています」
※物欲などは程度が低いとされています
【供養の作法】
施餓鬼供養では、飢えに苦しんでいる亡霊のために沢山の食べ物をお供えするのが慣習となっています 現在は食べ物と共に浄財もお供え致します
【自分の中の餓鬼】
想像してみてください、これから自分は施餓鬼供養をお勤めします(食べ物、浄財を準備してお供えをします)
供養の対象は、まったくの他人です 親切・奉仕・尊敬を常に求め、得られない事で、嫉妬深く、物惜しみをし、横柄な態度で生活をした報いを受け「餓鬼の世界」で苦しんでいる者です
どうでしょうか?
同情の念・何も思わない・興味がない・自業自得だ 等 と様々な思いが浮かぶのではないでしょうか?
しかし忘れないで下さい
・自分を気にかけて、親切にしてもらいたい [親切を貪る心]
・自分の家族、友達、恋人に〇〇してもらいたい [奉仕を貪る心]
・人から良く思われたい・尊敬されたい [尊敬を貪る心]
そんな心を 人それぞれ大なり小なり持ち合わしていることを、私たちは「餓鬼道に落ちる」可能性をもっています 施餓鬼供養をお勤めすることでそんな心を少しでも鎮めていけたらいいですね そうすれば必ず大きな功徳が頂けます
毎年8月16日に妙勝寺では「施餓鬼供養」をお勤めしています。
・日頃ご先祖様のご供養をあまり出来ていないとお思いの方
・親族知人・友人のご供養がコロナ禍で出来ていない方 など
特別に塔婆供養を受け付けております。ご希望の方は
施主様 氏名
供養対象者 戒名・名前・家名 いずれか
を妙勝寺までにお知らせください。
塔婆料 1基につき ¥2,000-